2016年時点、総務省の発表によると日本人の93.33%が何らかの媒体によりインターネットを活用しています。また、経済産業省の発表では63%もの企業がインターネットを含むソーシャルメディアをマーケティングに活用しているのです。
一昔前の商売と言えば、人と人とが店先で面と向かって行うものでした。しかし2017年現在、商売の形は人と人との間に、インターネットという仮想現実が関わる形が一般的となりつつあるのです。
今回は、そんなインターネットマーケティングを活用した稼ぎ方について考えてみたいと思います。また、実際にインターネットマーケティングを実践する際のポイントについても触れていますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
1.HPはインターネット上の店舗
冒頭でお伝えした通り、2017年現在、日本人のほとんどがインターネットに触れられる環境にあります。そして、そんなインターネットという媒体を利用して集客を目指すのが、インターネットマーケティングという訳です。
インターネットの世界において、HPというのは店のような存在です。そして、Yahoo!やGoogleといった検索エンジンは、店までの道筋を教えてくれるナビゲーションのようなものと言えます。
来客数が売り上げに直結する!
店において効率的な稼ぎ方というのは、いかに多くの顧客を呼び込むかということです。これはインターネットでも同様で、アクセス数が多いHPほど提供されている情報や商品が必要とされ購入される機会も増えます。
2016年時点、世界人口のうち約34億人がインターネットを利用しているとされます。インターネットには時間の概念も国境もありません。つまり、インターネット上のHPは、世界34億人に対して入り口を開いている訳です。
上位表示されないと来客は望めない!
実際にインターネット上で検索した際、みなさまは表示された結果のうちどこまでを閲覧しますか?特別な理由でもない限り、まず1〜2ページ目までに表示された項目しか閲覧しないものです。
例えば、Googleで「東京 カフェ おすすめ」と検索します。約365万件もの項目が出て来ますが、2ページ目までに表示されるのは、そのうちの20件ほどです。残り99.9%もの項目は見向きもされないことが分かります。
いくらインターネットという1つの世界に34億人もの人々がいたとしても、HPが絶海の孤島にあるのでは来客は望めません。検索結果の3ページ目以降は、この絶海の孤島なのです。
反対に、検索結果の2ページ目以内に入ることができれば、どんなに規模の小さなHPでも何万人もの来客が望めます。インターネットマーケティングとは、まずはいかに2ページ目以内に入るかがポイントとなるのです。
2.アクセス数を増やすには?
インターネットマーケティングにおける稼ぎ方として、2ページ目以内に入るかどうかはアクセス数(来客数)に、ひいては売り上げに大きく左右します。では、どうすれば検索結果の2ページ目に入ることができるのでしょうか?
SEO対策を施す
インターネットマーケティングにおける稼ぎ方として、HPの「SEO対策」は必須と言えます。SEO対策とは、Yahoo!やGoogleなどの検索エンジンにおいて上位表示されるようなHPを制作するというものです。
やり方は数多くありますが、中でも検索されるであろうキーワードをHP内に必要数加えるというものは一般的です。ただ、それだけで上位になれるわけもなく、いかに良質な情報を提供し続けられるかがポイントとなります。
リスティング広告を打ち出す
ある程度まとまった広告費が出せるのであれば、検索エンジン上に「リスティング広告」を打ち出すというのも効果的です。リスティング広告とは、検索結果の上位ページに必ず表示される権利を購入するというものです。
キーワードさえ検索されれば、必ず表示されるのですから稼ぎ方としてはメリットが大きく感じられるかもしれません。ただ、アクセス数の多いキーワードほど人気があり広告費も高くなるため、経済的な余裕が必要です。
アクセス数を購入する
知識も費用もないというのなら、販売業者から「アクセス数を購入する」という手もあります。これは、HPへのアクセス数を購入することで、擬似的に人気サイトとして評価され検索上位に表示されるというものです。
一見すると「ズル」のように思えるかもしれませんが、インターネットマーケティングにおける稼ぎ方としてはよくある手法です。SEO対策のような知識も、リスティング広告ほどの費用も必要無いことから一定数の人気があります。
ただ、本気でインターネットマーケティングとして稼ぎ方を実践したいのであれば、SEO対策を進めることをおすすめします。SEO対策はインターネットマーケティングにおける要とも言える稼ぎ方です。
確かに、SEO対策には専門知識と根気が必要となります。それでも、長期的に利益を生み出し続ける稼ぎ方としては、SEO対策は続けるほどにアクセス数が安定しやすく利益が上がりやすいのです。
3.成約率を高めるには?
インターネットマーケティングの稼ぎ方として、HPのSEO対策をおすすめしました。ただ、いくら多くのアクセス数があったとしても、実際の成約率(コンバージョン率)が高くなければ利益にはつながりません。
では、どうすれば成約率を高めることができるのか?それには、セールスライティング(売り文句)の技術を持ち込む必要があります。つまり、顧客が「買いたい」と思える言葉という訳です。
では、どうすればより良いセールスライティングが書けるのか?それには、セールスライティングの基本となる流れを知る必要があります。以下に、セールスライティングの基本構成をまとめました。
1.タイトル…文章を読みたくなる売り文句
2.サブヘッド…文章を端的に表す見出し
3.本文…文章内の主となる内容
4.追伸…文章内の要点を集めたもの
セールスライティングにおいて、本文の内容が充実しているというのは当たり前です。ただ、その本文を顧客がじっくりと読んでくれることはまずありません。むしろ8〜9割のセールスライティングは、およそ3秒ほどで読み飛ばされます。
ポイントとなるのは、「タイトル」と「追伸」です。顧客というのは、まずタイトルから自身が求める情報が記載されているのかを予想します。その上で、本当に有益な情報であるのかを追伸を先に読むことで確信するのです。
正直なところ、本文は本当に最後、顧客からして「この文章は自分に有益なもの」と判断した場合にのみ読み込まれます。反対に、タイトルと追伸で顧客を引き込むことができれば、成約率を高めることができるという訳です。
※成約率とは、アクセス数に対する購入数や問い合わせ数の割合のこと。
4.まとめ
今回は、インターネットマーケティングにおける稼ぎ方について考えてみました。インターネット上における稼ぎ方の基本はHPという「店」を建て、アクセス数という「顧客」を集めることです。
その上で、顧客が本当に求める情報や商品、サービスを提供することで、成約率という「購入」に結びつく訳です。紹介した内容はあくまで稼ぎ方の基本ではありますが、ぜひ参考にして「稼げる」HPの制作に役立ててください。